一般客室のバリアフリー化
– 茜色の海 あるじ栖様のケース –
西伊豆土肥にある “あるじ栖” 様は観光庁の「宿泊施設バリアフリー化促進事業」におけるバリアフリー補助金を利用され、車椅子のお客様だけでなく、ご高齢者や障害者の方々など、あらゆるお客様により快適に過ごしていただけるよう客室の大規模改修を行いました。
- 2部屋を1部屋に統合
- 客室内の床をフラットに
- 客室内に車椅子が360度回転できるスペースを確保
- 出入口の有効幅員を80㎝以上に
- 引き戸にして内部スペースを確保
- トイレ・浴室等の出入口付近の通路に十分な有効幅員を確保
- 玄関・トイレ・浴室に手摺りの設置
- ベッド間の有効幅員を80㎝以上に(ベッドの移動によって拡張)
右図は2019年3月末に国土交通省より公表された「ホテル又は旅館における高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準(追補版)」より
こちらの旅館様に限らず…
かつての車椅子使用者用の客室の現状
かつての車椅子使用者用の客室の現状
お客様
他の客室より料金設定が高い…
オシャレじゃない…
障害の有無に関わらず利用しにくい…
オシャレじゃない…
障害の有無に関わらず利用しにくい…
ホテル・旅館様
車椅子のお客様に限定された感がある…
稼働率がなかなか上がらない…
稼働率がなかなか上がらない…
国
急速な高齢化
障害者差別解消法の施行
観光立国推進による訪日外国人旅行者の増加
2020 東京オリンピック開催
一般客室をバリアフリー客室へと大改修
左記のような現状から、バリアフリーに関する条例改正が行われ… バリアフリー法で設置が義務付けられている「車椅子使用者用客室」以外の「一般客室」について、国内で初めて整備基準を条例化。
一般客室をバリアフリー化することで、あらゆるお客様により快適に、そして事業者様にもメリットがあるような政策が打ち出されています。その一つ試みが今回の補助金です。
以下は国土交通省のバリアフリー設計のガイドラインより
「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準」より抜粋
「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準」より抜粋
設計の考え方:
車椅子使用者のみならず、健常者を含めた多くの利用者にとっても魅力ある車椅子使用者用客室や、高齢者、障害者等の利用に配慮した一般客室を設けることにより、稼働効率のよい客室配置が可能となる。
お年寄りや障害者の方、妊婦さん、乳幼児のいるお母様まで、あらゆる人が安心・安全、より快適に過ごせる!
ホテル・旅館様のイメージ向上 稼働率アップ!
バリアフリー化促進事業の補助金につきましては申請が必要です。
事業計画書等のご提出(ホテル・旅館様)
厳正な審査
事業計画の認定
補助金の交付決定通知
施工事業者(弊社)と契約を締結
詳しくは観光庁のサイトでご確認下さい。